中京芝2200mで施行される今年の京都新聞杯

近年の傾向と推奨馬800200

※従来の京都芝2200mから舞台を移して中京芝2200mで開催されるため、近5年傾向Pickupは割愛

【総括】

京都競馬場の全面改修工事に伴い、今年は中京芝2200mで開催される京都新聞杯。

今年の日経新春杯、昨年の神戸新聞杯も、同じく中京芝2200mで施行。

この辺りがレース攻略の糸口となるでしょうか。

今年の日経新春杯は、単勝7番人気ながらもレースを制したショウリュウイクゾがキングカメハメハの産駒。

3着クラージュゲリエ(4人気)も、キングカメハメハ産駒。

また、13人気2着と波乱を演出したミスマンマミーアは、ブライアンズタイムを経由するロベルト系タニノギムレット産駒。

前述したクラージュゲリエも母父タニノギムレット。

また、昨年の神戸新聞杯で14人気3着と高配当馬券の立役者となったロバートソンキーは、キングカメハメハ系ルーラーシップ産駒。

同レースの2着馬ヴェルトライゼンデは、ステイゴールド系ドリームジャーニーの産駒。

キングカメハメハ系(キングマンボ系)、ブライアンズタイム系(ロベルト系)、ステイゴールド系と、いわゆる欧州指向、スタミナ指向の強い舞台であることが窺えます。

また、前述した当コースの重賞好走実績馬は、全馬が近走上がり上位の実績馬を持っていた馬、という共通項も。

これらの傾向を要約すると、血統的にはタフで、かつ末脚の裏付けもある馬の期待値が高いコースと言えるでしょうか。

以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。

ワイドエンペラー…昇級初戦の競馬となった前走の大寒桜賞(中京芝2200m)が、上がり最速の末脚で3着。ルーラーシップ×アグネスタキオンの構成。前述の通り、昨年の神戸新聞杯で14人気3着と大波乱を演出したロバートソンキーも、ルーラーシップ産駒で、母父がサンデー系の血統馬。また当種牡馬の産駒は、自身の現役時代もそうであったように、競馬を使う毎の上昇度も強み。今回は昇級2戦目で更なる上積みも。尚、2代母ウメノファイバーはオークス(東京芝2400m)勝ち馬。近親ヴェルデグリーンは、オールカマー、アメリカJCCと芝2200m重賞を2勝。スタミナ指向が強く、非根幹重賞実績も申し分のない牝系。

マカオンドール…本馬も前走大寒桜賞(1着)からのローテーション。その前走は上がり順位3番手の末脚を計測して完勝。父はスタミナ指向の強いステイゴールド系ゴールドシップ。母父Darshaanも、Mill Reefを経由する重厚な欧州の名血系。近親には2004年の凱旋門賞勝ち馬バゴがいるフランスの名牝系で、前走のようなタフな馬場でのパフォーマンスも納得のキャラクター。中京芝2200m戦に関しても、2歳時にコースレコード勝ち、前走は水準以上にタフな重馬場で完勝と、馬場を問わず高いパフォーマンスを見せており、当舞台のスペシャリスト的要素も強い1頭。

ディープモンスター…これまで5戦中4戦で上がり順位2番手以内の末脚を計測。ラストの決め手に長けた典型的なディープインパクト産駒。母父Bellamy Roadは、2005年のウッドメモリアルS(米ダ1800m・G1)で、2着馬に17馬身の着差をつけたダート大国米国競馬界の名馬。欧州指向のスタミナという意味では希薄のタイプも、これまでの戦歴然り、今回の相手関係であれば、競走馬としての完成度は一枚上。7着に敗戦した前走も、往年の皐月賞での鬼門のローテとさえ言われる距離短縮ローテ。実際に今年の皐月賞も、距離延長馬が1着3着。今回は距離延長ローテの上に、直線の長い中京コースへの舞台替わりと、前走以上に脚が溜まる公算も高く、定石通りに巻き返す公算も高いでしょうか。

レッドジェネシス…400m距離延長戦となった前走のゆきやなぎ賞(阪神芝2400m)が、道中最後方の位置取りから、最後は後続を4馬身以上突き放す圧勝劇を披露。母方は愛国の名牝系で、母の母父は欧州競馬の往年のチャンピオンサイアーとしても知られるSadler's Wells。ディープインパクト産駒としては、欧州、スタミナ指向の強いタイプで、相応の才能が要求される中京芝2200m戦は適条件。

ゲヴィナー…デビュー初戦の競馬となった未勝利戦の前走(阪神芝2400m)が、経験馬相手に上がり順位2番手の末脚で快勝。父がステイゴールド系オルフェーヴル、母父がキングカメハメハと、前述した当舞台の重賞好走実績馬を凝縮させたような血統馬で、兄ステイフーリッシュ(父ステイゴールド)も、2200m重賞に抜群の適性を誇るステイゴールド系特有の非根幹巧者のタイプ。そのステイフーリッシュも、デビュー2戦のホープフルS(G1)で僅差3着と結果を残したように、ここは前走からの大幅な上積みも。

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