タフな経験と才能が強みになる青葉賞

近年の傾向と推奨馬800200

【近5年傾向Pickup】

・前走が1勝クラス以上の芝レースで連対実績(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中11頭が該当)

・特に、前走2200m以上出走馬(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中9頭が該当)

・前走1800m以上の重賞出走馬も走る(過去4年連続で連対、合計5頭が馬券に)

・末脚も重要、特に近2走以内に上がり順位3番手以内の経験(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中13頭が該当)

・父か母父が、ノヴェリスト、キングマンボ、トニービン、サドラーズウェルズ、ネヴァーベンド系など、いわゆる重厚な欧州血統馬が走る(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した8頭中7頭が該当)

・ステイゴールド、ハーツクライ、ゼンノロブロイ、マンハッタンカフェ等々、主要のサンデー系の中でもスタミナ指向の強い種牡馬の産駒も相性はいい

【総括】

過去5年の青葉賞で3着以内に好走した15頭中9頭は、前走が1勝クラスの芝2200m以上の長距離戦で連対していた馬。

格下のレースでも、スタミナ指向の強いレースを経験していた馬が有利になりやすい重賞競走。

また、この傾向に伴い、同じ舞台で施行される日本ダービーとの比較では、重厚な血統馬の期待値が高い傾向も当レースならでは。

父か母父が、ノヴェリスト、キングマンボ、トニービン、サドラーズウェルズ、ネヴァーベンド系等々、スタミナ指向の強い欧州血統を色濃く有する馬は毎年のように馬券に絡んでいます。

それらを含めた詳細は、ピックアップを参照。

以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。

リーブルミノル…前走のアザレア賞(阪神芝2400m)が、上がり最速の末脚で1着。前項の詳細通り近年の青葉賞は、前走が1勝クラス以上の芝レースで連対馬、特に前走2200m以上出走馬の期待値が高いレース。近走上がり上位の実績を持つことも強調材料。2016年の勝ち馬ヴァンキッシュラン、2017年の勝ち馬アドミラブルも、前走アザレア賞1着からの臨戦。父は近年の当レースにも相性のいい欧州型のキングカメハメハ。一昨年は父キングカメハメハ系のワンツー決着。牝系もスタミナ指向の強いハルーワソングの一族。近親シュヴァルグランは、同週に行われる春の天皇賞(芝3200m)で実に3度3着以内に好走した実績を持つスタミナ型。ダービーとは異なり、欧州指向、スタミナ指向が強すぎるようなタイプが走る当レース向きのキャラクター。

モンテディオ…前述したアザレア賞2着からの買いローテ。父ジャスタウェイは、スタミナ指向が強く、近年の当レースにも実績を持つハーツクライ系種牡馬。2018年の勝ち馬ゴーフォザサミットはハーツクライ産駒。母ディオニージアは、伊オークス勝ち馬で、欧州のスタミナ血統グレイソヴリンを経由するTejano Run産駒。これまでの戦歴然り、使い詰めてパフォーマンスを上昇させていく欧州血統馬の典型的なタイプで、青葉賞のコンセプトにも合致する1頭。

レッドヴェロシティ…前走水仙賞(中山芝2200m)1着からの臨戦過程。母トップモーションの兄にあたるアドマイヤメインは2006年の青葉賞勝ち馬で、同年の菊花賞では大逃げを打って3着に好走するなど、無尽蔵のスタミナを兼ね備えたキャラクター。スピードで劣る分、スタミナの量に関しては豊富の一族で、相応の才能が活かされやすい青葉賞は適条件。

ワンデイモア…前走弥生賞ディープインパクト記念(中山芝2000m)7着からの臨戦過程。前項の詳細通り、前走1800m以上の重賞出走馬の期待値も高いレース。父は前述したキングカメハメハ系ドゥラメンテ。母方はメジロティターン、メジロライアン等々、超のつくスタミナ型としても知られる重厚なメジロ牝系の血筋。1000m通過ラップが62秒6のスローで高速上がりが問われた前走の弥生賞も、スタミナ指向の強い本馬にとっては最悪の展開とも言える一戦で、その前走とは真逆の才能が要求される、と言っても大げさではない当レース出走で一変も。

ワンダフルタウン…京都2歳S(阪神芝2000m・G3)1着からの臨戦。母父トニービンの影響で、キングカメハメハ系の中でもスタミナ指向の強い種馬としても知られるルーラーシップの産駒。一昨年の青葉賞勝ち馬リオンリオンも当種牡馬の産駒。母方は重厚な欧州のフランス牝系で、近親ビッシュは、当レースと同じくスタミナ指向の強いオークス(東京芝2400m・G1)3着の実績馬。想定上位人気馬の中では、最もタフさやスタミナの絶対値を兼ね備えるキャラクター。

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