中京開催もポイントになる今年のセントウルＳ
※今年は従来の阪神競馬場から舞台を移して中京競馬場で開催されるため、近５年傾向Pickupは割愛
【総括】
京都競馬場の全面回収工事に伴い、従来の阪神競馬場から舞台を替えて、今年は中京競馬場で施行されるセントウルＳ。
中京競馬場で行われる芝のスプリント重賞という意味では、高松宮記念、ＣＢＣ賞の２鞍が挙げられますが、後のＧ１レースを見据えたプレップレースといった背景を踏まえれば、ＣＢＣ賞に近い適性が要求されるレースとなるでしょうか。
近年のＣＢＣ賞のポイントは、短距離戦としては中距離指向が強く、近走１４００ｍ以上出走馬、近走上がり上位馬の期待値が高いところ。
昨年までの過去５年のＣＢＣ賞(今年のＣＢＣ賞は阪神競馬場で開催)は、３着以内に好走した１５頭中１２頭が「近２走以内に１４００ｍ以上出走」or「近２走以内に上がり順位５番手以内」の実績があった馬。
また、２０１５～２０１９年のＣＢＣ賞は、５年中４年でディープインパクト産駒が連対。
母父サンデーサイレンス、母父タマモクロス、ダンスインザダーク産駒など、キャラクター的にも芝中長距離指向の強いタイプの穴好走も際立ちます。
以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。
クライムメジャー…前走の北九州記念(小倉芝１２００ｍ・Ｇ３)では上がり最速の末脚を計測して１５人気の低評価を覆す僅差４着。芝１６００ｍ戦では３勝の実績があり、ダイワメジャー×トニービンの構成。実績的にも血統的にも中距離指向の強いタイプで当舞台向き。
ラヴィングアンサー…本馬も、芝１６００ｍ勝利実績、近走上がり上位の実績を持つダイワメジャー産駒。近走で１４００ｍ戦を使われている臨戦過程も当舞台では有利。今回は休養明け２戦目の上積みも。
ノーワン…ダート戦を試された前走、新潟千直の２走前、極端な重い馬場で差し追い込み勢が壊滅状態だった３走前のＣＢＣ賞(阪神芝１２００ｍ)と、近走の敗戦は全て明確な理由があってのもの。芝中距離指向の差しが決まりやすい当舞台であれば一変も。
トゥラヴェスーラ…スプリント路線としては珍しい有馬記念勝ち馬ドリームジャーニーの産駒。デビュー戦は１６００ｍで勝ち上がっているように本質はマイル指向の強いタイプで、生粋のスプリント能力が問われ辛い当レースは有利。
メイショウキョウジ、メイショウグロッケ…ともに芝中距離指向の強い血統馬で、実際に１６００ｍ以上の距離実績を持つ馬。メイショウグロッケは１２００ｍ戦初出走で大駆けも。
ダノンスマッシュ…単勝１番人気も濃厚の本馬は当舞台では[０.０.０.３]。当舞台で行われるＧ１高松宮記念では２年連続で複勝圏外に敗戦。タフな馬場だった今年は１０着に惨敗。現役のスプリンターの中では、その才能が屈指の存在であることは証明済も、生粋のスプリント能力を問われるシチュエーション以外ではパフォーマンスを下降させやすい側面も併せ持つタイプ。ここは取りこぼす可能性も。
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