相当量で重い馬場を想定したい今年の中京記念
※今年は従来の中京競馬場から舞台を移して阪神競馬場で開催されるため、近5年傾向Pickupは割愛
【総括】
今年は阪神芝1600mで施行される中京記念。
阪神芝1600m重賞という意味では、桜花賞やその前哨戦チューリップ賞、あるいは2歳G1の阪神ジュベナイルF、朝日杯フューチュリティSなどが挙げられますが、その特徴は極めてスタンダードなコースで実力馬(実績馬)が能力を出しやすい舞台であることと、それに準ずる形で日本の王道血統馬、クラシック血統馬が走りやすいコースであるということ。
具体的には、ディープインパクト、キングカメハメハ、ダイワメジャー、ハーツクライ、ステイゴールド、ロードカナロア、オルフェーヴル、エピファネイア、ルーラーシップなどのリーディング上位種牡馬の産駒成績は抜群。
また、もう1つのポイントは、現行の阪神芝コンディション。
今開催の阪神競馬場は、京都競馬場の改修工事に伴い、7週間のロングラン開催。
今年は雨量も多く、例え良馬場であっても相当量に重い馬場コンディションが顕著であることも、特筆すべきファクターでしょうか。
毎週のように雨馬場に見舞われる今阪神開催は、通常の良馬場でも相当量に重い馬場コンディションが顕著。
近2週も道悪馬場の影響で、芝1600m戦は6鞍行われて1分35秒を切るレースさえ皆無という状況。
開催最終週を迎える今週末の阪神競馬場も、悪天候が想定されており、平日の段階では直近のレース傾向に近いタフな馬場想定で、中京記念の推奨馬を模索します。
以上を踏まえて推奨馬は、リバティハイツです。
先週の芝1600m戦は、2鞍の施行で3着以内に好走した6頭中5頭が父キングカメハメハ系種牡馬の産駒。
唯一の非該当馬だった1頭も、母の父がキングカメハメハ。
キングカメハメハの特徴は、日本のトップサイアーの中では、ダート指向、スタミナ指向が強い種牡馬であること。
要するに、現行の阪神芝が、如何にダート的な馬力や、体力の絶対値が問われる馬場コンディションであることが窺えます。
リバティハイツは、キングカメハメハ産駒。
母父Dubawiは、現欧州競馬界のトップサイアー。
父も母父も、スタミナ指向の強い血統馬で、ダート的なパワーも兼備するキャラクター。
高速使用のスタンダードな日本の馬場では、差し遅れや、スピード負けもしやすいタイプですが、現行の阪神芝コンディションでは、その短所が長所にもなり得ます。
モンテロッソ産駒のラセットも、欧州指向の強い血統馬。
父は、オールウェザー時代の2012年ドバイワールドC勝ち馬で、父の父は前項でも記載したDubawi。
タフさやスタミナが活きる差し馬場であれば、近走からの更なる上積みも見込める1頭でしょうか。
ペプチドバンブーは、キングカメハメハ系ロードカナロア産駒。
2走前のトリトンS(中京芝1600m)では、相当量で水分の含んだ不良馬場で快勝の実績。
当時のように、重い馬場で、かつ差しの効くコンディションであれば、浮上する可能性は秘めています。
ギルデッドミラー、ソーグリッタリングは、ともに重い馬場でも、パフォーマンスの下げ幅が少ない父ステイゴールド系血統馬。
両者ともに、すでに道悪馬場で実績を残していますが、上位人気馬の中では最も信頼できる2頭でしょうか。
レース当日に相当量の雨が降り、差し追い込み馬が機能しないダート戦のような、なだれ込みの馬場コンディションになった場合は、プリンスリターン、ベステンダンクなどの馬力指向の強い逃げ先行系が有利になる可能性も。
【推奨馬】
リバティハイツ
ラセット
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