欧州血統馬が波乱を演出する近年の平安Ｓ
【近５年傾向Pickup】
・波乱度は高い(過去５年で３着以内に好走した１５頭中８頭が当日単勝４番人気以下)
・ダート長距離戦で体力のある馬が走る、具体的には、近２走以内にオープンクラスのダ２０００ｍ以上出走馬or近２走以内にダ１８００ｍ以上で上がり順位５番手以内の末脚の実績(過去５年で４人気以下で馬券に絡んだ８頭全馬が該当)
・特に近年は、前走２０００ｍ以上のダート戦出走の短縮馬の期待値が高い(直近３年は３連勝中、馬券に絡んだ９頭中６頭が該当、大半が人気薄)
・大穴は、ロベルト、グレイソヴリン、キングマンボ系などの重厚な血を持つ馬(過去５年で６人気以下で馬券に絡んだ４頭中３頭が該当)
・エーピーインディ、ヴァイスリージェント、ゴールドアリュール、ロージズインメイ、フォーティナイナー等々、米国ダートＧ１実績馬や、日本のダート中距離重賞に実績のある主流のダート血統中距離系も有効(過去５年で４人気以下で馬券に絡んだ８頭中７頭が該当)
・ダート１９００ｍの特殊距離で、３年連続３着内好走のクリノスターオー、２年連続３着内好走のクリソライト等々、いわゆるリピーターの活躍も顕著
【総括】
ダート中距離重賞特有と言える体力の絶対値がポイントで、前走２０００ｍ以上の長距離戦出走馬や、近走で末脚の裏付けを示している馬の期待値が高い重賞競走。
タフな傾向に伴い、血統的にも相応のタイプが有利。
特に、ロベルト系、グレイソヴリン系、キングマンボ系など、欧州型の重厚な血を持つ馬は、毎年のように人気薄で馬券に。
また、ダート１９００ｍの特殊距離ということもあり、いわゆるリピーターの出現率が高い傾向も当レースならでは。
それら詳細はピックアップを参照。
以上を踏まえて推奨馬は、ヒストリーメイカーです。
前走の仁川Ｓ(阪神ダ２０００ｍ)が、上がり順位５番手の末脚で１着。
前項の詳細通り、近年の当レースは、前走ダ２０００ｍ以上出走馬、近走上がり上位の実績を持つ馬は有利。
直近３年は、前走２０００ｍ以上のダート戦出走が３連勝中、３着以内に好走した９頭中６頭も当該ローテの該当馬。
血統構成は、エンパイアメーカー×バブルガムフェロー。
父は、２００３年のベルモントＳ(米G1･ダ12F)勝ち馬。
ピックアップの詳細通り、近年の当レースは、米国ダートのＧ１レースに実績のある種牡馬の産駒も好成績。
２０１７年１５人気３着と大波乱を演出したマイネルバイカは、米国ダートのＧ１レース勝ち馬ロージズインメイ産駒。
２０１８年５人気３着クインズサターンも、米国ダートのＧ１レース勝ち馬パイロ産駒。
前走仁川Ｓ１着からの臨戦過程で、父がミスプロ系種牡馬の産駒という意味では、２０１７年の勝ち馬グレイトパールを彷彿とさせます。
マグナレガーロは、近３走連続で上がり最速の末脚を計測して３連勝中の馬柱。
血統構成は、キングカメハメハ×アドマイヤベガ。
直近３年でキングカメハメハ産駒は２勝。
昨年の勝ち馬チュウワウィザード、２０１７年の勝ち馬グレイトパールも前走１着からの臨戦過程。
近走好調のキングカメハメハ産駒は、期待値そのものも高いです。
母父アドマイヤベガは、母方にトニービンの血。
昨年１２人気２着と高配当馬券を演出したモズアトラクションは、トニービン系ジャングルポケット産駒。
平安Ｓで３年連続３着以内好走の実績を持つかつてのクリノスターオーも、父がトニービンを内包させるアドマイヤベガの全弟アドマイヤボスという血統馬。
京都ダ１９００ｍ戦では２戦無敗と、すでに適性の高さは示していますが、クリノスターオーのように当舞台のスペシャリストになるような資質を秘める１頭でしょうか。
スワーヴアラミス、ロードレガリスの２頭も、トニービンの影響を強く受け継いだハーツクライの産駒。
ともに、タフなダート戦は得意のキャラクター。
アッシェンプッテルは、前走上がり最速の実績と、母父がスタミナ指向の強いダンスインザダーク。
展開に左右されやすいタイプではあるものの、前崩れの流れなら波乱演出も。
【推奨馬】
ヒストリーメイカー
マグナレガーロ
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