例年以上にタフさが問われそうな今年の日経新春杯

日経新春杯分析800200

【近5年傾向Pickup】

・長距離重賞特有の末脚の実績は不可欠、特に近2走以内に上がり順位5番手以内(過去5年で馬券に絡んだ15頭中13頭が該当)

・近2走以内に2400m以上出走馬(過去5年で4勝、一昨年は複勝圏内独占)

・ステイゴールド、サドラーズウェルズ、トニービン、ゴールドアリュール、ブライアンズタイム、メジロマックイーン等々、スタミナ、馬力指向強い血統馬(過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ8頭中7頭該当)

・今年は例年以上に重い馬場の影響で、例年以上にタフさが問われる可能性も

【総括】

中長距離重賞で問われる末脚の重要性はマストとして、ダート的な馬力の才能、あるいは開催前半の京都芝で施行される重賞競走で内枠有利等々が、日経新聞杯ならではと言えるレース傾向。

但し今年の京都芝は、例年以上にタフで時計の掛かる馬場設定。

前週の京都金杯の決着時計1分34秒9は、2000年に施行距離を変更後、実に20年でワーストとなるタイム。

この馬場状況を踏まえれば、今年の日経新春杯は、例年以上にスタミナ、体力の絶対値が問われる可能性も。

以上を踏まえて推奨馬は、ノーブルマーズです。

近2走連続で芝2400m以上の長距離戦出走の馬柱。

前項の詳細通り、近年の当レースは、近走で芝2400m以上の長距離戦を使われている馬は断然有利。

血統構成は、グレイソヴリン系ジャングルポケット×ロベルト系Silver Hawk。

父は、この日経新春杯で毎年のように好走馬を輩出するトニービンの血を持つ種牡馬。

14年の勝ち馬で16年も3着のサトノノブレス、15年6人気1着アドマイヤデウス、同7人気3着アドマイヤフライト(同馬は14年も2着)は、全馬がトニービンの血を色濃く有する馬。

母方のロベルト系も、スタミナ色が強く、当レースにも実績を残す系統。

昨年の勝ち馬パフォーマプロミス、一昨年4人気3着モンドインテロは、何れも母父ロベルト系。

父がグレイソヴリン系、母父がロベルト系という組み合わせは、通年の日経新春杯では若干重すぎる血統背景で、逆に言えば通年よりもタフで時計を要する馬場状況だからこそ推せる1頭と言えるでしょうか。

尚、本馬の近2走は、世界レコードも飛び出した超のつく高速馬場が顕著だった東京競馬場の舞台設定。

3走前の道悪馬場で時計を要した阪神競馬場での宝塚記念では、僅差の3着に好走したように、近2走とは相反する才能が要求される可能性が高い今回は、一変の競馬まで期待できます。

ガンコは、2走前に芝2500m重賞出走の買いの馬柱。

父ナカヤマフェスタは、タフで時計を要する欧州競馬界の最高峰レース凱旋門賞2着。

先週日曜の万葉S(京都芝3000m)勝ち馬ヴォージュもナカヤマフェスタ産駒。

母父シングスピールも、欧州の主要芝G1レース勝ち馬。

長距離戦の中でも、特にタフさが要求されるような競馬に強いキャラクター。

この馬に関しては、昨年の当レースでも3着と実績を残しましたが、今年の馬場は昨年以上に向くシチュエーションです。

ルックトゥワイスは、そのナカヤマフェスタの父にあたるステイゴールドの産駒。母方も重厚な欧州血統馬。

先週の京都金杯で波乱を演出したミエノサクシード(父ステイゴールド)がまさにそうであるように、通常よりもスタミナや体力の絶対値が問われるシチュエーションを好む傾向が、ステイゴールド系の特性。

ウインテンダネスは、父がトニービン系カンパニー。

ここまで京都芝では[0.0.0.6]と散々な戦績。

本馬が京都芝を苦手にする理由は、通常であればスピード優先の高速京都芝では、持ち味であるスタミナが活かされないから。

そういった意味で言えば、通常とは相反する例外的に時計の掛かる現行の京都芝であれば、その短所が長所になる可能性も秘めています。

ムイトオブリガードは、これまでの戦績通り、タフな馬場設定、ダート的な馬力の要素が問われるシチュエーションを好むタイプ。

想定人気上位馬の中では、最も期待値の高い1頭でしょうか。

大穴にケントオーを抜粋。

ダンスインザダーク×トウカイテイオーの、典型的なスタミナ血統馬。

9着だった前走のチャレンジCも、上がり順位は3番手と自身の脚は使っており、他馬がバテるようなシビアな競馬になれば浮上も。

【推奨馬】
ノーブルマーズ
ガンコ
ルックトゥワイス


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