◆ポイントは、早熟性とダート&短距離適性

先週の阪神ジュベナイルFでビーチサンバ(4人気3着)を本命にした大きな理由の1つは、早熟性やダート戦、短距離戦に強い血統馬が激走する傾向が顕著であるから。

本馬の父クロフネは、現役時代に芝ダート双方のG1レースを制した兼用種牡馬で、産駒の仕上がりの早さと、優秀な牝馬を産みやすいことも著名。

2012年15人気2着と大波乱を演出したクロフネサプライズ、2010年4人気2着ホエールキャプチャ、2009年6人気3着ベストクルーズもクロフネの産駒。

今年の当レースで2着に好走したクロノジェネシスも、母の父がクロフネ。

近年の阪神ジュベナイルFは、ダート的な馬力寄りの才能、短距離戦もこなせるスピードの下地、そしてこの時期の競馬に強い早熟性といった才能の方向性が非常に重要なウェイトを占めます。

今週日曜日に開催される朝日杯フューチュリティSも、同じ阪神の芝1600m戦の2歳限定レースということで、阪神ジュベナイルFとほぼ同じような傾向が垣間見えるG1競走。

一昨年6人気2着モンドキャンノは、フジキセキ系キンシャサノキセキ産駒。

同年12人気3着ボンセルヴィーソは、ダイワメジャー産駒。

15年11人気3着シャドウアプローチは、母父がクロフネの父にあたるフレンチデピュティ。

14年3着クラリティスカイは、クロフネの産駒。

フジキセキ、ダイワメジャーは、サンデー系の中でも、ダート戦、短距離戦に強く、さらには仕上がりの早い競走馬を数多く輩出することでも知られる種馬。

このように、近年の朝日杯フューチュリティSは、前週の阪神ジュベナイルFと同じようなアプローチで馬券の的中率が上昇します。

断然の人気も濃厚ですが、グランアレグリアの母父Tapitは、仕上がりの早さとダート的な馬力適性に長けた米国の一流ダート血統馬。

先週の阪神ジュベナイルF勝ち馬と同じディープインパクトの産駒。

まず勝ち負けを争う1頭でしょうか。

ディープダイバーは、そのディープインパクトの全兄ブラックタイドの産駒。

母父は、ダート大国アメリカ競馬でリーディングサイアーを獲得した実績もあるElusive Quality系の血筋。

いわゆる早熟性に富んだ牝系で、翌年のクラシック戦線ではスタミナの量がネックになるようなタイプ。

逆に言えば、この時期の若駒限定重賞だからこそ強調できるキャラクターでしょうか。

※朝日杯フューチュリティSの展望、見解は水曜日以降に掲載予定です


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