◆クロフネ、ネオユニヴァースは2歳フィリーサイアー!?

先週日曜中京10R鳥羽特別(芝1400m)は、複勝圏内を「父サンデー系」が独占。本命馬ラベンダーヴァレイ、3着チャレアーダは、ともにディープインパクト産駒。

同じ芝1400m戦で行われた前日の中京6R(500万下)も、1~3着が父サンデー系。1着ディアボレットは、父がディープインパクト系ディープブリランテ。

本質がタフで芝中距離寄りの才能が活かされやすい中京芝1400m戦は、短距離戦ながらもサンデーサイレンス系の中長距離血統が走りやすい特徴を持ちます。

その真逆とも言える傾向が垣間見えるのが、中山芝1200m戦。

先週は3鞍が施行された中山芝1200m戦は、馬券に絡んだ9頭中7頭が「父が非サンデー系」。

その7頭全馬が「父ノーザンダンサー系」or「父ミスプロ系」という共通項も。

中山芝1200m戦で、ノーザンダンサー系、父ミスプロ系が走りやすい理由は、中京芝1400m戦とは異なり、ダート戦のような馬力、最後までスピードを持続し続ける才能が要求されやすいからと言えるでしょうか。

この競技が得意ではない主流の父サンデー系は、当舞台は全く走りません。

このように、中京芝1400m戦と中山芝1200m戦は、同じ芝の短距離のカテゴリーでも、問われる能力の方向性は全くもって異なります。

この双方のコースでは「父サンデー系」、「父が非サンデー系」を覚えておくだけでも損はないでしょうか。

今週行われる2歳牝馬の女王決定戦、阪神ジュベナイルFは、大きな括りで言えば「父サンデー系」が圧倒的に強いレース。

過去5年の阪神ジュベナイルFで、馬券に絡んだ15頭中12頭は父サンデー系。非該当の3頭中2頭は父がキングマンボ系。

クラシックディスタンスの芝1600m戦。それも誤魔化しの効かない阪神外回りの舞台設定ということもあり、基本的には、リーディング上位のサンデー系、キングマンボ系といった、いわゆるクラシック血統馬が走りやすい方向性を示します。

但し、当レースに関しては、主流のクラシック血脈はマストアイテムとして、中山芝1200m戦で問われるような馬力寄りの才能、2歳戦特有の早熟性なども同時に問われる傾向も。

昨年の勝ち馬ラッキーライラックは、母父がミスプロを経由するフォーティナイナー系Flower Alley。

2着リリーノーブルの母父は、ノーザンダンサー系を経由するヴァイスリージェント系クロフネ。

3着マウレアの母父は、ノーザンダンサー系を経由するストームバード系Storm Cat。

尚、上記の昨年の3着以内馬は、全馬の父が主要のサンデーorキングマンボ系。

フォーティナイナー系、ヴァイスリージェント系、ストームバード系に共通することは、何れもダート大国アメリカ競馬の名血であること。

米国血統は、ダート戦に強いこと、また仕上がりの早い馬を数多く輩出することなどで著名ですが、近年の阪神ジュベナイルFは、このプラスαが有効に機能します。

ビーチサンバは、クロフネ(ヴァイスリージェント系)×サンデーサイレンス。

父は現役時代に芝ダート双方のG1レースを制した兼用種牡馬で、産駒の仕上がりの早さと、優秀な牝馬を産みやすいフィリーサイアーであることも広く知られています。

近年は出走馬自体が少なく目立った活躍はないものの、2012年15人気2着と大波乱を演出したクロフネサプライズは、その馬名通りクロフネの産駒。

2010年4人気2着ホエールキャプチャ、2009年6人気3着ベストクルーズも当種牡馬の産駒。

サンデーサイレンスとクロフネの血を持つ馬、という意味で言えば、上記に記載した昨年2着のリリーノーブルと同じ。

また、全兄フサイチリシャールは、2005年の朝日杯フューチュリティS勝ち馬。

血統的なスタンダードの特徴、また一族の成長曲線的にも注目したい1頭。

エールヴォアは、父が主要のサンデー系で、ネオユニヴァース系ヴィクトワールピサ。

母父は、日本ではダートG1馬も輩出したワイルドラッシュ。

2013年8人気3着フォーエバーモアは、ヴィクトワールピサの父ネオユニヴァースの産駒。

ネオユニヴァース系は、サンデー系の中でも2歳戦やダート戦に強い種馬としても名高いです。

但し、本馬に関しては8分の3の抽選を嫌い、前日のエリカ賞に向かうようです。

※阪神ジュベナイルFの展望、見解は水曜日以降に掲載予定です


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