◆「トニービン>ディープインパクト」は今週も通用するのか?

09月17日(月)に行われた第72回セントライト記念は、本命馬として推奨した単勝19.4倍6番人気のグレイルが3着に好走。

直線の不利等々が無ければ、勝ち負けを争っていてもおかしくはない内容だっただけに、若干の悔いが残る結果とはなったものの、レイエンダ1強ムードといった戦前の定評を踏まえれば、会心の本命推奨と言ってもいいでしょうか。

伏兵グレイルを本命馬として推奨した主な理由は以下の通り。

 

1.前走東京芝2400m戦出走馬、特に大敗している馬の期待値が高いこと(14年の新潟開催を除く過去4年で6人気以下で馬券に絡んだ4頭中3頭は前走が東京芝2400m戦で7着以下に負けていた馬)

2.末脚の重要性も高いレース、特に近2走の実績(グレイルは2走前に同じ中山競馬場の皐月賞で上がり最速をマーク)

3.トニービンの血を持つ馬(近年のセントライト記念はディープインパクトorトニービン系の選択だけでも事足りるレース傾向)

 

セントライト記念の克明な詳細はコチラを参照

今年のセントライト記念の勝因は、3の項目にあたる「トニービン>ディープインパクト」の評価を正確に行えたことに尽きるでしょうか。

馬場改修後のセントライト記念は「父ディープ系」の無双状態が続いていたレース。

昨年は、ディープインパクト系トーセンホマレボシ産駒のミッキースワローが1着。2着はディープインパクト産駒のアルアイン。

一昨年は、1着ディーマジェスティ、2着ゼーヴィント、3着プロディガルサンと、ディープインパクトの産駒が複勝圏内を独占。

2015年の勝ち馬キタサンブラックも、ディープインパクトの全兄ブラックタイドの産駒。

一週前の京成杯オータムHも、ディープインパクト産駒のワンツー決着だったように、改修工事後の当競馬場は、よりサンデー系の伸び脚、特にディープインパクト系の末脚が決まりやくなった印象も強く、今年のセントライト記念も結果的に僅差4着のブレステイキングがディープインパクトの産駒。

当然のことながら、例えディープインパクト系に相性のいい馬場と言っても、全ての産駒が好走する訳ではないのが競馬の奥深いところ。

結果的に「父ディープ系」が1頭も馬券に絡まなかった先週のセントライト記念は、そんな競馬の深みさえ味わえた1鞍でした。

そのセントライト記念と同じシチュエーションで行われる今週のオールカマー(中山芝2200m)も、ディープインパクト産駒と、トニービン系の血を持つ馬が毎年のように好走を繰り返すレース。

近年のオールカマーは、ディープインパクト産駒が3年連続連対中。

トニービン系の血を持つ馬は、新潟開催の2014年を除く近4年中3年で複勝圏内好走馬を輩出。

先週のセントライト記念同様に、「トニービン>ディープインパクト」を貫くのであれば、ダンビュライトの1択。

本馬は、父方にトニービンの血を持つ馬。

今年の出走予定馬の中で、トニービンの血を持つ馬は本馬1頭のみ。

ゴールドアクターは、先週のセントライト記念勝ち馬ジェネラーレウーノと同じロベルト系スクリーンヒーローの産駒。

一昨年のオールカマー勝ち馬で、有馬記念を制した実績からも、いわゆる中山競馬場の非根幹重賞は十八番の競技。

先週のセントライト記念の2着馬レイエンダの全兄にあたるレイデオロが、オールカマーに出走を予定していることも、非常に興味深いところです。

全兄弟の2頭が2週続けて重賞で1番人気というシチュエーションも、なかなか珍しい光景でしょうか。

中山競馬場で行われる皐月賞で敗戦後、東京競馬場の日本ダービーを制したことで、直線の長いコース、末脚を活かせる競馬場が得意と称される兄レイデオロ。

その皐月賞以来となる中山競馬場で、どんなパフォーマンスを魅せるのか、そんな興味も尽きません。

先週の弟レイエンダの内容を「舞台が合わず断然の人気を裏切った」と捉えるのか、あるいは「舞台設定が合わないながらも地力は見せた」と捉えるのか。

その辺りの見極め、考察も必要でしょうか。

尚、この2頭を管理する日本競馬界が誇る名伯楽、藤沢和雄調教師は、某メディアに「レイエンダはレイデオロよりも(能力が)上かもしれない」と漏らしていたとのこと。

この言葉が確かなものであれば、先週の弟のパフォーマンス、中山芝2200m戦というシチュエーションも含めて、今週出走予定のレイデオロには、若干の疑問符がつきます。

とは言え、レイエンダ、レイデオロの2頭は、ディープインパクト一族の血を色濃く有する馬。(2代母レディブロンドはディープインパクトの全姉)

この背景を踏まえれば、あっさり走られても不思議はありませんが。(笑)

※オールカマーの展望、見解は水曜日以降に掲載予定です


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